「検事総長」の夢破れた特捜部長

ゴーン事件はオシャカ。日産と司法取引までして突っ走った森本宏にもケチがついた。

2020年2月号 DEEP

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昨年末、世界を驚かせたカルロス・ゴーン前日産自動車会長(65)の日本大脱走。レバノンで記者会見した前会長は自らの潔白を強調し、日本の刑事司法批判を繰り返した。これに対し法務・検察は森まさこ法相(55)の失言が飛び出すなど、守勢に回ると脆いところを見せ、捜査を指揮した東京地検特捜部の森本宏部長(52)を批判する声も。検事総長に上り詰める森本氏の夢は幻に終わるかもしれない。

妻との接触禁止に切れる

「私は今レバノンにいる」からで始まる、前会長の12月30日付声明は「もう日本の八百長司法制度の人質ではない。そこでは、有罪の推定が行われ、差別が罷り通り、基本的な人権は否定される。日本が順守義務を負う国際法や条約に基づく義務を無視するものである」と非難。レバノンのベイルートで1月8日、約2時間半にわたった記者会見でも「弁護人の立ち会いもなく、毎日何時間も尋問を受け、自白するよう迫ら ………

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