二階氏の引退に伴い衆院和歌山3区に鞍替えし、二階氏の三男に参院和歌山選挙区を引き継ぐ目論見。
2020年2月号 POLITICS
次期衆院解散・総選挙を前に、自民党幹部を巡るある「密約」が、永田町で噂されている。その中身は、世耕弘成参院幹事長が二階俊博幹事長の引退に伴って衆院和歌山3区に鞍替えし、二階氏の三男である伸康氏が世耕氏の参院和歌山選挙区を引き継ぐ――というものだ。世耕氏はかねて「総理・総裁」の座を睨み、衆院への鞍替えを目指してきた。参議院でも5期目を数えるベテランながら、57歳という若さで参院首脳ポストに就いている。衆院に移ればさほど期数を重ねなくとも「総裁候補」の有資格者になる。参院でも首相の座を狙うことは可能だ。だが、過去に例がない上、解散しても議席を失わない参院議員の首相が「伝家の宝刀」とも言われる衆院の解散権を行使することを疑問視する向きもある。林芳正参院議員も2012年の総裁選に出馬したが、当時から現在に至るまで衆院鞍替えの時期を模索し続けている。参院 ………
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