昔の首相は国会答弁から逃げるようなまねはしなかった。「まがい商法」の広告塔に利用された政治家の務めとして。
2020年2月号 POLITICS [何を懼れているのか]
首相在職日数が昨年暮れに憲政史上最長となった安倍晋三。だが、まれにみる長期政権を評価する声は意外にも少ない。過去に閣僚を務めた自民党OB議員からはむしろ、こんな苦言が聞かれる。「長ければいいってものじゃないよ。総理として何をしたかがもっとも大事。いろいろ風呂敷を広げたところで、対ロ、対米、対朝といったい何を残したのか」「特に自らの不祥事への対応があまりにみっともない。それでも国民の負託を受ける政治家かと言いたい」。人間の「器」は、その人が窮地の時に最もよく表れるといわれる︱︱。野党議員「悪徳商法というのは取り締まっても取り締まっても、できてくる。自民党という組織が利用されたのか。(中略)総理を利用したとすれば、(ジャパンライフの山口隆祥氏は)よほど大胆で頭の良い男と思うのですが、総理の見解は」総理大臣「いやしくも公の地位にある者がそのよう ………
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