100億円を溶かして倒産した「セブン・ドリーマーズ」の再来かと懸念されるなかCEOとCFOが突如退任。自らの首と引きかえに50億円の資金調達を行っていた。
2020年2月号 BUSINESS
スタートアップ界隈で「第二のセブン・ドリーマーズになる」と噂される会社がある。ヘルステックベンチャーの「FiNC Technologies」(東京・千代田区、以下フィンク)だ。予防ヘルスケアにAI(人工知能)を活用することで運動、栄養、睡眠に関する行動変容を促すアプリを開発している。女優の中村アンを起用してテレビCMも流しているが、信用調査機関によれば2018年12月期の売上高16億円に対し、先行投資がかさみ最終損益は40億円あまりの赤字である。ちなみに、セブン・ドリーマーズとは世界初の全自動衣類折りたたみ機を開発すると勇ましかった「seven dreamers lab-oratories」(港区)のことである。パナソニックや大和ハウスを始め国内外の投資家から総額100億円もの資金を集めたものの、昨年4月に倒産した。自動折りたたみ機が完成してもいないのに広告費を湯水のごとく使い、倒産したあとも地下 ………
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