台湾蔡総統再選に「時限爆弾」

台北地検は「総領事」自死は「大使」関係者による偽ネット情報流布が原因と断定。

2020年1月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

2020年1月11日に投開票が迫った台湾総統選挙に時限爆弾が投じられた。19年12月13日に公示された総統選挙は民進党現職の蔡英文(63)が圧倒的有利のなか再選が確実視されている。公示を控えた12月3日、台湾有力紙『聯合報』が1面トップで「蘇啓誠之死 楊蕙如假訊息帶風向/卡神雇網軍護謝被訴」という大見出しを打った。大阪総領事に相当する台北駐大阪経済文化弁事処長だった「蘇啓誠の死は楊蕙如がフェイクニュースで風向きを変えた」と1行目で伝え、2行目は「カードの神様がネット軍団を雇い謝を護り起訴された」と謳った。「カードの神様」とは楊蕙如なる女性で、楊とその配下の男性、蔡福明が「公務員及び官公署侮辱」容疑で台北地検に起訴されたことを報じた。見出し2行目の「謝」とは民進党の結党メンバーの一人で党主席や行政院長(首相に相当)などを歴任し、08年には総統選挙に立候補したこと ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。