小池側近は「いくら自民べったりの区長でも、莫大な予算を握る現職都知事に歯向かうわけにはいかない」とほくそ笑む。もはや「勝負あった」。
2020年1月号 POLITICS
「様々な準備に尽力した自治体やアスリートの方に思いを致すと、残念でなりません!」――。12月3日の東京都議会。小池百合子都知事は定例会初日の所信表明で、東京五輪のマラソン・競歩が札幌に変更されたことを声高に批判した。ただ約40分にわたる演説全体は「これまでのように議会内の対立を煽るような戦闘的な雰囲気ではなかった」(中堅都議)。それもそのはず。すでに20年7月の都知事選は「小池再選」が揺るがぬ形勢になりつつあるからだ。都知事選で小池氏が独走する最大の要因は、有力な対抗馬の不在だ。3年半前の都知事選で小池氏に惨敗した自民党都連は「勝てる候補」として丸川珠代参院議員を軸に候補者選定を急ぐが、丸川氏本人は出馬に否定的。都連関係者も「19年夏の参院選で3選を果たした丸川の得票数は114万票と、思ったほど伸びなかった」と指摘。前回の都知事選で小池氏が獲得した291万 ………
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