「北海道カジノ断念」まさかの真相

「官邸直結」知事がちゃぶ台返し。「菅案件」批判を煙に巻き、時間差認定のウルトラCも。

2020年1月号 POLITICS

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すわ誘致決断か、と聞き紛う言い振りだった。北海道知事の鈴木直道がIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致断念を表明した11月29日の道議会答弁のことだ。最大3カ所と政府が定めるカジノ賭場が、この国の何処に開帳されるのか、のちのちの伏線になり得る発言なので丁寧に引用する。「IRは国内外から多くの観光客を集め、道内周遊により、交流人口や観光消費の増加、民間投資や域内需要の拡大など効果が期待される」「ギャンブル依存症は対策を行うことでマイナス面を軽減できる。本日まで熟慮に熟慮を重ねた結果、誘致に挑戦したいとの思いに至った」カジノで北海道はウハウハだ。ギャンブル依存症はさほど問題ではない。だから誘致するのだ。鈴木はそう云いつつ、論旨が急旋回する。「しかしながら、候補地は希少な動植物が生息する可能性が高く、限られた期間で環境への適切な配慮は不可能だ。今回 ………

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