ヤフーとLINE「危険な賭け」

資本額を超過する巨額の「のれん」を抱えるハメに。統合のシナジー効果が出ないとダメージは大きい。

2020年1月号 BUSINESS

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2019年11月18日の月曜日、ネットサービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(ZHD)とメッセンジャーアプリを運営するLINEは、20年10月に経営統合することで基本合意したと発表した。すでに前週には両者が経営統合に向けた協議を進めていると明らかにしていたため、その報道のあった11月14日木曜日、LINEの株価は705円のストップ高5290円(15.3%高)で引け、ZHDの株価も65円高の449円(16.9%高)と急騰していた。この経営統合では、1株5200円でのLINE株式公開買付が計画されているため、LINE株はその後も買付株価5200円前後の値動きとなっているが、一方のZHD株は、経営統合によりZHDの発行済株式数が13%程度増えることを嫌気して、その後380円程度と急騰前の水準まで値を下げている。証券市場は、ヤフーとLINEの経営統合の公表に一応の敬意を払ってはいるものの、両社の経営に対する影響が消化 ………

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