日本郵便社長に奸曲の「後ろ盾」

日本郵政トップを狙う横山氏に柘植参院議員が加勢。私欲ゆえに手を組む2人。

2020年1月号 BUSINESS

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私利私欲にまみれた者は、とかく悪知恵が働き、利害が一致すれば恥も外聞もなく結託するもの。かんぽ不正販売の経営責任をめぐり、自己保身と野心のために手を組む日本郵便の横山邦男社長と柘植芳文参院議員の姿がそれだ。グループ内で「最大の戦犯」と指摘される横山氏。全国郵便局長会(全特)会長経験者として初めて国政に進出、先の参院選で再選を果たした柘植氏。2人が今、日本郵政を食い物にしようとしている。かんぽ商品をめぐる一連の不祥事で、7月から販売自粛を余儀なくされた日本郵政グループ。その影響は甚大で、かんぽ生命保険によると、2019年4~9月の個人保険の新規契約件数は58万件で、前年同期から34.4%の減少となった。とりわけ、7~9月の新規契約は前年よりも約6割少ない16万件にまで落ち込んだという。かんぽ生命は民営化以降、国営時代の旧契約の満期解約による減少を新規で補え ………

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