朝日新聞「渡辺社長側近」の黒歴史

「広報がなってない」と突き上げるのが朝日記者の典型だが、当の朝日広報部長が「札付き」だった。

2020年1月号 DEEP

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朝日新聞社の渡辺雅隆社長にとって心強い親衛隊長がいる。後田竜衛広報部長――。渡辺体制の目となり耳となって反体制派の動向に神経を尖らせ、権力を笠に着て粛清する。だが、そんなゲシュタポのような彼には、危機管理の専門家らしくない「黒歴史」があった。いまから14年前、ある醜聞が朝日新聞横浜総局を襲った。「二階堂進の孫娘を休職に追い込んだ上司のイジメ」。週刊新潮2006年4月20日号は2ページにわたり、横浜総局で起きたスキャンダルを詳報した。

なぜか出世コースに乗る

リードにはこうある。「できない上司が、できる部下に意地悪をする(中略)。だが、イジメが昂じて部下は長期療養状態。しかもその舞台が天下の大朝日で、上司が“ネタ”の握り潰しまでやっていたなどと聞いては、ちょっと捨て置けないのだ」と。本文によれば、自民党の故二階堂副総裁の孫娘は、「横浜に来たばかりの彼女に(スクープを)何度も ………

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