川勝「リニア止め」は成田闘争と似てきた

「知事がやっていることは、民間企業に落としどころのない要求を突きつける官のイジメ。最後に迷惑を被るのは県民です」(桜井静岡県議)

2020年1月号 BUSINESS

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「嘘つきは泥棒のはじまり」静岡県の川勝平太知事は、公式会見(11月19日)で、鈴木英敬三重県知事をこう侮辱した。三重県内のリニア新駅の予定地について、具体的な地名を出したかどうかが発端だった。愛知県の大村秀章知事に続く「口害」でまた敵を増やしてしまった。リニア新幹線の南アルプストンネル静岡工区(約8.9㎞)の着工を、大井川の減水と、環境の悪化を理由に「待った」をかけた川勝知事は、静岡県とJR東海の仲介に入った国土交通省の局長級幹部にまで「中途半端な理解の人」「器に欠ける」とコキ下ろす有り様だ。12月には国交省・静岡県・JR東海の三者協議に、環境省と農水省、厚労省の参加を求め、首相官邸の関与にも言及した。 川勝知事の言動には、赤羽一嘉国交大臣が「いかがなものか」と顔をしかめ、片山さつき地方創生担当相も「いろいろと言っている」と呆れている。国交省とJR東 ………

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