「アラムコ上場」孫ガックリ

米の投資家・金融機関が懸念するガバナンス・リスクを払拭できず、尻すぼみに。リベンジの道のりは険しい。

2020年1月号 BUSINESS [「史上最大IPO」ゴリ押し]

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これだけIPO(新規株式公開)まで紆余曲折を経た例は他にない。サウジアラビア(以下、サウジ)を実質的に支配するムハンマド・ビン・サルマン皇太子(34)が国営石油会社サウジアラムコ株式のIPOを発表したのが2015年。すったもんだの末、19年12月11日に1株32リヤル(約930円)で公開された。上場部分は株式全体の1.5%ほどに過ぎないが、それでも調達額は25‌6億ドル(約2兆7900億円)と、14年の中国アリババ集団(250億ドル)を上回る史上最大になった。ムハンマド皇太子は時価総額は2兆ドル(約220兆円)と吹聴していたが、世界の投資家の反応は鈍く、想定価格が1.7兆ドルに下がってしまった。それでも上場に踏み切ったのは、サウジの財政が極度に悪化しているためだ。国の借金はGDP比23%にまで膨れ上がり、「米中に次ぐ莫大な軍事予算を維持するには、アラムコを上場するしかなかった」(経産省関係 ………

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