関電金品受領の元兇「豊松秀己」

「岩根社長は森山とグルの豊松に嵌められた」(元幹部)。好々爺然としているが汚濁塗れだ。

2019年12月号 DEEP

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共同通信社の「関西電力役員らの金品受領問題」スクープが、新聞協会賞を受賞した。10月27日、横浜で開かれた受賞者の講演会で取材経緯が明らかになった。取材班が「福井県のじいさんが関電会長、社長らに1億円を渡したのを金沢国税局が摑んで追徴課税した」と聞きつけたのは、今年4月のこと。関電が原発立地地域にカネを落とすことはあっても、地元有力者から1億円ももらうことがあるのか、雲をつかむような話だった。関電の原発は若狭湾沿いに建ち並ぶ。敦賀市から美浜町、大飯町を訪ね歩いたが、そんな「じいさん」はいなかった。空振りが続いた後、高浜町の元助役、森山栄治(今年3月90歳で死去)ではないかとの情報を摑んだ。取材を進めると、森山が関電社長も一目置く大物であることがわかってきた。前後して森山が顧問を務める地元の建設業者、吉田開発に金沢国税局のマルサ(調査査察部)が強制 ………

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