幻に終わった緒方貞子「朝日新聞会長」構想

猛烈な朝日バッシングの最中(14年秋)に会長就任を打診。彼女は引き受ける気があったが……。

2019年12月号 DEEP

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歴史に「if」はない。が、もしも、あのとき、もう一つの選択肢が採られたならば、後世は大きく変わっていたかもしれない。朝日新聞社、2014年の出来事である。その2年前の12年暮れ、朝日新聞社の木村伊量社長は和気靖常務と曽我豪政治部長を引き連れて、秘かに安倍晋三自民党総裁と会食した。直前の総選挙で民主党が惨敗し、安倍の首班指名が確実視されていたものの、まだ総理には就任していない時期である。新聞各紙の首相動静欄に載る恐れがない瞬間をとらえて、朝日の首脳は安倍に急接近した。NHK番組改変報道をきっかけに険悪化した安倍との関係を修復する「手打ちの宴」とされる。それが後に従軍慰安婦報道の修正に踏み切る導火線ともなった。慰安婦報道の修正。次いで東電「吉田調書」報道の勇み足。池上彰のコラムの不掲載。14年に立て続けに起きた朝日の失敗はネトウヨや保守派を勢いづかせ、朝 ………

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