「野党合流」政局のカギ握る安住淳

「共同会派」から始まる再編シナリオは、小沢と安住の擦り合わせの上に仕組まれている。

2019年12月号 POLITICS

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「多弱」野党がようやく勢いを盛り返しつつある。立憲民主党や国民民主党などによる共同会派の結成を受けたものだ。タクトを振るのは立憲で国会対策委員長を務める安住淳氏(57)。次期衆院選をにらんで臨戦態勢に入る野党のカギを握る人物だ。「野党が一丸となって『1強』の安倍政権を動かせたのは大きな実績となった。手応えを感じている」。政府が大学入学共通テストでの英語民間試験の導入延期を発表した11月1日、安住氏は国会内で強調した。英語民間試験の延期は、鳴かず飛ばずだった野党にとって久々の「成功体験」だ。萩生田光一文部科学相が「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」などと述べたいわゆる「身の丈」発言がきっかけだったとしても、だ。立憲などは実施延期法案を国会に提出し、現場の高校生らと組んで世論喚起につなげた。巨大与党の半分にも満たない勢力の主張が、結果論とし ………

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