マラソン騒動で再び「都民ファースト」。公明・創価学会と連合を取り込み戦闘モード。
2019年12月号 POLITICS
「物が言える人が都知事で良かった」「これまで支持していなかったけど、今回は言う通り!」「『温暖』とウソをついて東京に招致した尻ぬぐいをさせられた」――。東京五輪のマラソン・競歩の開催地が「札幌」に決まった11月1日。ネットニュースのコメント欄には「IOC(国際オリンピック委員会)という巨大組織と孤軍奮闘する悲劇のヒロイン」を演じ切った小池百合子都知事へ喝采を送る投稿があふれた。2017年衆院選で自ら立ち上げた「希望の党」の敗北で失速した小池氏に、世論の追い風が吹く場面が久々に訪れた。しかも小池氏が再選を期す、来夏の都知事選を控えた絶妙のタイミング。小池氏周辺は「花形競技のマラソン会場の一方的な変更というIOCの横暴に都民の怒りが爆発した。小池氏は完全に戦闘モードに入った」とほくそ笑む。16年の都知事選に続く17年夏の都議選で自民党を追い込んだ「小池劇場」 ………
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