自作自演で「ズッコケ厚労省」

荒療治の切り札として公表した「病院再編リスト」がかえって改革を停滞させかねない最悪の事態。

2019年12月号 BUSINESS

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厚生労働省が全国424の公立・公的病院を具体的に名指しして再編・縮小を促し、来年9月までに結論を出すように求めた衝撃が広がっている。官邸と経済財政諮問会議から圧力をかけられて踏み切った実名公表だったが、リストに載った病院と地方自治体は猛反発し、厚労省は板挟みで動揺し始めた。日本医師会の思惑も絡んでバトルの行方は不透明である。

業を煮やした「諮問会議」

「持続可能で安心できる地域医療、介護体制を構築するためには地域医療構想を実現することが不可欠だ」――。10月28日の経済財政諮問会議で安倍晋三首相はこう強調した。議論を主導したのは民間議員の竹森俊平慶大教授、中西宏明経団連会長、新浪剛史サントリーホールディングス社長、柳川範之東大教授だ。病床再編について、「公立・公的病院を手始めに官民ともに着実に進めるべきだ」とし、過剰病床数は約13万床と指摘した。3年程度を集中再編期間とする ………

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