「21兆円の株主価値で評価してほしい」。15兆円の借金を資産にすり替える、見え透いた「孫マジック」。
2019年12月号 BUSINESS [泥沼にハマる]
「投資会社」を謳うソフトバンクグループ(SBG)が投資で躓いた。孫正義社長が10兆円の大風呂敷を広げたソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は、米シェアオフィス大手、ウィーワークの株式評価損などが響き2019年7月~9月期、5726億円の赤字に転落。「千里眼」と呼ばれた孫社長の眼力の衰えを印象付けた。11月6日に記者会見した孫氏は「反省はするが萎縮はしていない」と強がったが、SBGが約1兆円を「追い貸し」した「ウィー問題」の根は深い。「今回の決算、ボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字。まさに台風というか大嵐でございます」東京・箱崎のロイヤルパークホテルで開かれた決算説明会は孫社長の「反省の弁」から始まった。背後のスクリーンに映し出されたスライドは大時化の海。そこに「SBG強気の投資岐路」「上場申請撤回のウィーワーク資金繰り厳しく SBGの支援焦点」といった新 ………
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