清水銀行やじもとHDが浮上。「第4のメガバンク構想」をぶち上げた、したたかな皮算用。
2019年11月号 BUSINESS
SBIグループが電撃戦に打って出た。SBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長が9月3日に都内で行った講演で「第4のメガバンクを形成する」と言い放ったわずか3日後、火蓋を切るように経営再建中の島根銀行との資本業務提携を発表。SBIHDと傘下のファンドで同行の議決権34%を握り、メガバンク構想実現への足掛かりをつかんだ。「第4のメガバンク」といっても、SBIが新たに巨大な銀行を構築するわけではない。SBIが主導して共同持株会社をつくり、その持株会社を通じて全国の弱小地銀に出資する「弱者連合」の形成を意味している。SBIに十分な資金力があるわけではないが、長引く低金利環境に喘ぐ銀行株は軒並み安く、株価の値ごろ感を測る指標のPBR(株価純資産倍率)が1倍を超えるのはセブン銀行だけ。大半の地銀が0.1~0.3倍のレンジに収まる無残な有り様だ。弱小地銀の時価総額は非常に低く、議決権 ………
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