カジノ3枠目は北海道若輩知事の胸先三寸

「ボクちゃんがやると言えば有力」だが、世論は反対意見も根強い。現在、道民意向調査でとりあえず時間稼ぎ中。

2019年11月号 POLITICS

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「ボクちゃんがやると言えば有力なんだけどねぇ」。カジノを含む統合型リゾート(IR)を所管する国土交通省の幹部は10月初め、首を傾げて呟いた。「ボクちゃん」とは、4月に初当選した北海道知事の鈴木直道(38)のこと。IR造成地の選定は、都道府県・政令指定都市の手挙げ方式で行われる。前知事の高橋はるみは、意欲ある自治体の中から苫小牧市を候補地に絞り込みつつ、肝心の誘致決定を先送りにした。地元紙の世論調査で反対が7割を超え、参院選への鞍替えを前に日和った。立つ鳥に跡を濁された鈴木も、就任半年が経つのに決心できない。9月に国交省が行った自治体調査には「検討中」との返答にとどめた。知事選で争点隠しのため「道民目線で判断する」と格好をつけたのが響いている。夕張市長として破綻自治体の処理は経験したが、重要な政治判断などしたことがない。それでも、北海道は政府が最大3 ………

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