買った会社を育てられない。今度は旬を過ぎたZOZOに4千億円の大盤振る舞い。
2019年11月号 BUSINESS
国内インターネット業界で過去最大のM&A(合併・買収)は、実よりも話題性ばかりが先行している。ヤフーが9月12日に発表した、衣料品通販サイト大手ZOZOの買収だ。ヤフーはZOZOの発行済み株式の50.1%を上限に買い付ける計画で、投資額は約4千億円に上る。
記者会見には親会社ソフトバンクグループの総帥である孫正義も駆けつけ、ZOZO創業者の前澤友作と色違いのTシャツを着て親密ぶりをアピール。孫は前澤と交際している女優、剛力彩芽の話題まで出すリップサービスも見せた。一方、ヤフー社長の川邉健太郎は発表翌日のイベントで、「EC(電子商取引)では万年3位だが、絶対に日本一になる」と息巻いた。だが、先行きは暗い。「勝ち残れるのはアマゾンか楽天のどちらか。突き詰めて言えばアマゾン一強になる」。これが業界関係者の大半に共通する見方だ。ヤフーのEC事業の母体は「ヤフー!ショッピ ………
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