2019年11月号 POLITICS
第4次安倍再改造内閣が9月11日に発足した。初入閣は過去最多の13人にのぼったが、この中で、竹本直一氏(78歳)がIT政策担当大臣に就任したことがネット民をざわつかせている。「行政手続きのデジタル化と、はんこ文化の両立を目指す」。9月12日の記者会見で、竹本大臣はこう訴えた。今年5月には行政手続きを原則、電子申請に統一するデジタルファースト法が国会で成立。10月4日から始まった臨時国会では、法人登記時の印鑑届け出義務の廃止について議論が交わされる予定にもかかわらず、竹本氏は「日本古来のはんこ文化を守る」と発言した。自身が2018年に発足した「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(通称:はんこ議連)の会長を務めているためである。国民や企業の生産性効率を大いに下げている印章制度は、日本の悪しき慣習の代表格とも言われる。環境保護やコスト削減の観点からペーパーレス ………
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