関西電力 「内紛と老害」の墓標

八木と岩根のクビでは済まない。第三者委員会は時効の壁を乗り越え、老害を撒き散らす森ら歴代元社長に迫れるだろうか。

2019年11月号 BUSINESS [企業スキャン]

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関西電力は過去に4度、大きな危機に直面している。最初は黒部川第四発電所(黒四)の工事用トンネルを掘削していた1956年にぶつかった破砕帯だ。消防車の放水と同じ勢いで噴き出す地下水に苦しみ、約80メートルを突破するのに216日も要する難工事だった。工費が膨らみ、メディアは「倒産の危機」と報じた。だが、社内は逆に発奮して初代社長、太田垣士郎の下に結束し、関電が大きく成長する基礎が整った。2度目は名誉会長ながら代表権を持ち続けて関電に君臨した芦原義重(2代目社長)を、会長の小林庄一郎(5代目社長)がクーデターを仕掛けて追い落とした87年の「関西電力2・26事件」だ。地域独占を許された公益企業の内紛を、世間は厳しく指弾した。返り血を浴びた小林は就任が確実視されていた関西経済連合会の会長の座に就けなかった。社内の芦原一派は粛清され、その怨嗟は「内紛DNA」として全社 ………

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