「英・伊」なおEU崩壊の火種に

両国とも小休止状態にあるだけ。どちらの国民も次回選挙でポピュリスト政治家を選ぶだろう。

2019年10月号 GLOBAL

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今年の秋、欧州の火種となりそうなのが英国とイタリアである。英国は欧州連合離脱(ブレグジット)の条件をめぐり強硬姿勢を崩していない。イタリアでは第2次ジュゼッペ・コンテ内閣が発足したが、連立を組む左派ポピュリスト「五つ星運動」と中道左派「民主党」は長年敵対してきたため政権運営は不安定になりそうだ。しかも強硬に主権主義を唱える「同盟」は野党に転落したものの、党首で前内相のマッテオ・サルビーニは鉈を振り下ろす機会をうかがっている。この2国が欧州統合の前に立ちはだかるのは初めてではない。英ポンドと伊リラは1992年9月、欧州共同体が単一通貨ユーロの導入に備えて79年に導入した欧州為替相場メカニズム(ERM)からの離脱を余儀なくされた。ERMは加盟国間の通貨の安定を確保するために通貨変動幅を定めていたが、ポンドとリラは売りを浴びせかけられて暴落。相場の不安定化 ………

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