すてきナイス事件は「針小棒大」

第三者委が調べてみれば、粉飾額はわずか31億円。横浜地検が乗り出すほどの話か。

2019年10月号 BUSINESS

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本年7月25日、すてきナイスグループ(以下ナイス)の平田恒一郎・前代表取締役会長、日暮清・前代表取締役副会長、並びに、大野弘・前財務担当取締役は横浜地検に逮捕され、同年8月14日、平田前会長と日暮前副会長並びに法人としてのナイスは金融商品取引法違反で起訴された。起訴事実は、ナイスの2015年3月期にかかる虚偽の有価証券報告書の提出であり、容疑は、15年3月期の連結損益計算書における架空売上32億円の計上である。ナイスは、14年3月期の売上高が2706億円、経常利益が19億円であったものが、15年3月期に売上高と経常利益が急減し、その後も業績は回復していない。営業キャッシュフローは、14年3月期に139億円の黒字であったものが、15年3月期にはマイナス72億円の大幅赤字に転落した。ここで、会社は、15年3月期は営業キャッシュフローが72億円の大赤字であるにも関わらず、当期純利益を5 ………

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