次に火を噴く「日韓原子力協定」

韓国が執拗に輸出管理厳格化の解除を求めるのは、のびのびと自由に核の軍事的技術開発を進めたいから。

2019年10月号 POLITICS

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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決めた。日本政府が対韓輸出管理の厳格化を打ち出した結果、「安全保障面での協力環境に重大な変化をもたらした」というのが理由だ。しかし、このロジックは全く逆。韓国が安全保障面の機微に触れる情報を十分に管理しないどころか、北朝鮮や中国に対して漏洩しているとの疑惑が生じたために、日本が韓国に対する輸出管理を強化したというのが真相だ。8月23日付の日本経済新聞電子版は「韓国の情報機関、国家情報院の幹部が定期的に北京を訪れ、日本や米国が提供した機密情報を中国に漏らしているようだ」という米国防総省高官の発言を伝えた。

日本の濃縮技術がダダ漏れ

微塵も信用できない隣国との間で次に問題化するのは来年、更新を迎える「日韓原子力協定」だ。2010年12月20日、前原誠司外相(当時)と韓国の権哲賢駐日大使(同)は、外務 ………

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