オエッとなる「セクハラ常習」厚労省

霞が関をめざす学生が激減。こんな職場に娘を就職させたい厚労省幹部がいるのだろうか。

2019年10月号 LIFE

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「事業主の皆さん、職場のセクシュアルハラスメント対策はあなたの義務です!!」。これはセクハラ対策の責任官庁たる厚生労働省が、各企業に向けてのたまった講釈の一節だ。「天に唾する」とはまさにこのことだろう。足元で幹部職員のセクハラが相次いで発覚しているからだ。しかも監督責任に波及するのを恐れ、事案を隠蔽した形跡さえうかがえ、悪質極まる。問題の本質は、セクハラに寛容な幹部がのさばる厚労省の体質にもありそうだ。8月31日付である幹部職員がひっそりと厚労省を去った。今夏まで福岡市で九州厚生局長を務めていたQ氏。人目を避けるように辞職したのは相応の理由がある。時を遡ること約1カ月前、Q氏はセクハラ行為により、停職1カ月の懲戒処分を受けていたのだ。処分を伝える報道資料がリリースされたのは7月26日のこと。処分された御仁の名前すら記さない紙1枚からは、不祥事をなか ………

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