沖縄に見切られた「枝野立憲」

都道府県ごとの相対得票率をみると、沖縄県はわずか8%と全国最下位。何が野党第1党か――。

2019年9月号 POLITICS

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7月の参院選は安倍自民党の国政6連勝で幕を下ろした。投票率は24年ぶりの5割割れ。政治学者の中北浩爾・一橋大教授は朝日新聞への寄稿で総括した。「与党がプロの戦いをしたとすれば、野党は草野球。そんな試合を応援するために、有権者がわざわざ投票所に足を運ぶはずもない」。お粗末ぶりが際立ったのは立憲民主党である。「議席を大きく伸ばすことができた。野党間の連携は3年前と比較して最大限の力を発揮できる方向に大きく前進した」枝野幸男代表は投開票日の記者会見で成果を誇った。確かに獲得議席数は改選前の9から17とほぼ倍増した。ただ、党勢を示す比例代表の得票791万票はそれとは真逆の方向を示す。結党直後の2017年衆院選で得た1108万票から300万票以上減った。都道府県ごとの相対得票率をみると、沖縄県はわずか8%と全国最下位だ。党中堅議員は「基地問題に格差。この国のゆがみが凝縮 ………

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