ギブソンに「ブランド再建人」降臨

「リーバイス」を復活させた男は、楽器会社を漁っては捨てた「ギターの名門」を立て直せるか。

2019年9月号 GLOBAL

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昨年の5月、連邦破産法第11章(民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請し、事実上倒産したギターの名門ブランド「ギブソン」が再生にむけた歩みを進めている。買収あるいは出資していた「フィリップス」のオーディオ部門や、「オンキヨー」といったオーディオ系の不採算事業を合理化し、債権者から支援を受けながら、収益性の高いギブソンと「エピフォン」(廉価版ブランド)のギター製造へ注力することで再建の第一歩を踏み出した。ただし、音響機器メーカーの「ティアック」については、現在でも55%弱の筆頭株主のままだ。2018年末には、主にセミ・アコースティックギターを製造していたメンフィス工場を閉鎖し、機能をナッシュビル工場へ集約、高効率化によるコスト削減を目論む。ギターメーカーとしての原点回帰を陣頭指揮するのは、社長兼最高経営責任者(CEO)のジェームズ ・カーレイだ。前任 ………

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