トランプの制裁第4弾で、ほぼ全ての中国製品が対象に。それでも強硬路線を採る真意は。
2019年9月号 GLOBAL
7月末から8月初旬にかけて、米中関係はいよいよ後戻りできない全面対立のステージに入った。きっかけは7月30日、3カ月ぶりに上海で再開された閣僚級の米中貿易協議が不調に終わったことだ。「我々は3カ月前に合意できると考えていたが、悲しいかな、中国は再交渉を決めた。米国の農産物を大量購入する承諾も実行していない」8月1日、米大統領のドナルド・トランプはツイッターで中国への強い不満をぶちまけ、対中制裁の第4弾として9月1日から3千億ドル(約32兆円)相当の中国製品に10%の上乗せ関税を課すと宣言。さらに8月5日、中国が人民元を意図的に切り下げているとして「為替操作国」に指定した。
制裁が予定通り実施されれば、中国の対米輸出のほぼすべてに上乗せ関税が課される未曾有の事態となる。第4弾の対象にはスマートフォン、パソコン、衣料品、玩具など米国の消費者にとって身近な商品 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。