台湾「第三の党」で覚醒の兆し

人気者の台北市長が「民衆党」を旗揚げ。テリー・ゴウが同党総統選候補と取りざたされて。

2019年9月号 GLOBAL

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「私の思想の中心にあるのは、台湾全体の利益と最大の福祉の提供だ!」台北市長の柯文哲(60)が自らの還暦の誕生日である8月6日、台北市内で台湾民衆党の旗揚げを高らかに宣言した。無所属の柯文哲は2014年台北市長就任以来、広く支持を集め、総統選挙に関する世論調査でも高い数字をはじき出してきたが、遂に自らの政党を立ち上げ、来年1月11日に迫った総統選挙参戦の意志を明らかにした。与党民進党は6月、総統の蔡英文(62)を候補者に擁立、最大野党国民党は昨年11月の統一地方選挙で民進党の牙城だった高雄市で大番狂わせを演じた韓国瑜(62)高雄市長を選出したばかりだが、柯文哲参戦で与野党一騎打ちの構図は崩れ、情勢は一挙に流動化した。「ついに名乗りを上げましたね。柯は統一地方選挙前には次期総統の呼び声も高く、柯を警戒した蔡は台北市長選挙に民進党の独自候補を立て柯の再選阻止を ………

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