目からウロコ「松方コレクション」展

保管中に英国で焼失した900点のリストが明らかに。日本で例がない画期的な美術展。

2019年9月号 LIFE

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東京・上野の国立西洋美術館で9月23日まで開催中の「松方コレクション展」が人気を集めている。松方コレクションとは、明治の元勲松方正義の三男、松方幸次郎(1866~1950年)が収集した美術品群のこと。印象派をはじめ西洋の名だたる作家たちの作品が数多くあった。展覧会は、同コレクションを基礎に開設された西洋美術館の開館60周年を記念したものだが、大恐慌や戦争などさまざまな苦難に直面して、美術作品がどのような変転をたどったのか、歴史の激動に力点を置いた、日本ではほとんど例のない美術展だ。準備過程で新発見も相次いだ。川崎造船所の初代社長に就任した松方幸次郎は、1914年の第一次世界大戦勃発に際し、長期化により船舶需要が増大すると予測して大量造船に乗り出し、巨額の利益を得る。船舶売り込み、鋼材輸入のため自ら英国に赴き、3年近くに及んだ滞在中に美術品収集を始めた。個 ………

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