小声でしか語れない「デンソー大物」移籍人事

2019年9月号 BUSINESS

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トヨタ自動車グループ最大手、デンソーの丸山晴也副社長(64)が6月26日の株主総会で退任してからわずか5日後の7月1日付で、同社とは資本関係のない工作機械大手、ヤマザキマザック副社長に就任するというビッグな移籍人事が名古屋財界で話題になっている。注目されるのは、デンソーではこれまで副社長以上を経験すると、相談役などとして会社に残ってきたが、丸山氏はそうした職位に就かなかったからだ。しかも、丸山氏はかつて「社長候補」と言われた大物。「海外営業畑が長くて人脈が豊富なので、引き続き助言を得たいところ」(デンソー役員)。それが完全に縁が切れてしまった。実はこの移籍には、トヨタの意向が強く影響している。トヨタは2014年から相談役・顧問制度に最長6年の任期制を導入。それまで副社長以上の位を経験すると鬼籍に入るまで相談役や顧問として遇してきたが、それをやめた。1 ………

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