「維新の中から政権支える」鈴木宗男は旅役者

2019年8月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

さながら、檜舞台を求めて彷徨う旅役者か。参院選公示の7月4日、鈴木宗男元衆院議員(71)の名前が、日本維新の会の比例代表名簿にあった。自民党時代、国後島の「ムネオハウス」を巡り「疑惑の総合商社」と糾弾され、北海道の建設・製材会社に絡む収賄などの罪で逮捕、失職、収監を経験した、流転の政治家である。最近は月に1度、首相官邸に勇んで出没し、安倍晋三首相と面会の度、記者団に「日ロ外交は着実に前進している」とうそぶく安倍応援団だったのだが。内幕はこうだ。宗男氏は公民権回復直後の2017年衆院選で、国政復帰を画策。比例代表北海道ブロック(定数8)に自ら代表を務めるローカル政党「新党大地」の名簿1位で挑むも、全道獲得22万票余にとどまり、10位に泣く。「ムネオといえば北海道、北海道といえばムネオ」だったはずでは? 「鷹揚な北海道民も熱心な信者を除き、転向を重ねる宗 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。