2019年8月号 POLITICS
10月に2期4年の任期を迎える連合の神津里季生会長の3期目続投が事実上決まった。主な産業別労働組合の幹部で構成する役員推薦委員会が7月3日、神津氏の続投案を発表。相原康伸事務局長、逢見直人・川本淳両会長代行の留任も固まった。参院選を前に異例の続投案を公表し、選挙結果の役員人事への影響を避けた形だが、水面下では2年後の「ポスト神津」を見据えた駆け引きが始まっていた。「良くも悪くも余人をもって代えがたいということ」――。今回の人事内定の経緯を知る労組幹部は、神津氏にとって決して朗報とは言えない3期続投について、複雑な表情で解説する。神津氏が古賀伸明氏の後任として連合の7代目会長に就任したのは15年10月。歴代の連合会長は2期4年が通例で、2期満了となる今秋の会長人事で「相原氏が引き継ぐのが既定路線」(複数の連合幹部)だった。ところがフタを開ければ、神津氏の3期 ………
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