「オレは潮田、あきらめの悪い男…」

瀬戸の劇的な逆転勝利で潮田はLIXILグループを去った。本当に引退するのか。「第二幕がある」との見方は消えない。

2019年8月号 BUSINESS

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「おうオレは三井、あきらめの悪い男…」高校のバスケットボール部を舞台にした人気漫画『スラムダンク』は名言が多い作品として知られる。4月4日、LIXILグループ取締役(現CEO=最高経営責任者)だった瀬戸欣哉は、同漫画の名場面といわれる1コマを社内SNSにアップした。その翌日、自身を含む8人を取締役候補とする株主提案を発表したが、投稿は従業員に向けた“予告”だった。これに複数の従業員が呼応。やはりスラムダンクの名シーンの一つで、「三井」の恩師が「あきらめたらそこで試合終了ですよ……」と語る1コマを社内SNSに投稿した。果たして瀬戸は6月25日に開かれた株主総会で取締役に再任され、CEO(最高経営責任者)に復帰した。

潮田は総会翌日も打ち合わせ

同日夕方から翌26日にかけて、潮田洋一郎は瀬戸の前のCEOで、欧州系ファンドCVC顧問の藤森義明らと相次ぎ面会した。 本誌は2019年5月号「LIXIL『日本脱出』の証拠 ………

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