孫正義がポイ捨てする「ヤフー」

上場企業の社名からヤフーが消える。グループ総帥の孫正義が興味を失ったからだ。

2019年8月号 BUSINESS

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「全てはヤフーの説明がヘタ過ぎることに問題があり、ソーシャル上で誤解を生じさせまくってて本当に申し訳ない」――。ヤフー社長の川辺健太郎がツイッターを通じて謝罪したのは6月19日のことだ。川辺が詫びたのは6月初めに発表した「Yahoo!スコア」なるサービスについて。ソーシャルメディアを通じて利用者の不満や不安が渦巻いていた。Yahoo!スコアは「信用スコア」と呼ぶサービスの一種で、ヤフーの様々なサービスの利用状況をもとに一人ひとりの信用度を点数化するものだ。点数が高いとローンの金利が有利になったり、自転車レンタルの料金が安くなったりする。ここ数年、中国で爆発的に普及したサービスを日本に持ち込んだ格好だが、スタートから躓いた。

「井上時代ならなかった」

ソーシャルメディアを通じて批判を受けたのは、ヤフーが利用者に無断で、第三者に信用スコアを提供することだった。これは後に間違いだと ………

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