アップルがJDIに「お香典」

アップルが主力モデルをOLED化。液晶パネルしか作れないJDIの救済プランは瓦解する。

2019年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

ジャパンディスプレイ(JDI)が、またも破綻を免れた。米アップルが107億円の出資と債務の返済を猶予する姿勢を示したことで、中国、香港のファンドも出資に前向きになり「これで一安心」という報道が目立つ。しかし本誌は「アップルが2020年からスマホ新機種は全モデルをOLED(有機EL)にする」という衝撃的な情報を得た。ということは、売上高の過半をアップル向け液晶パネルで稼ぐJDIの余命は1年を切っている。JDI救済策は、中国・台湾の企業連合が総額800億円を出資する方向で進んできたが、6月に入って台湾の2社がJDIのあまりに悲惨な財務状況と将来展望のなさに恐れをなして離脱。残る中国投資会社の嘉実基金管理グループと香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントが出資するかどうかにかかっていた。

トンチンカンな楽観報道

及び腰の嘉実基金、オアシスだったが、アップルが出資の意向を示すと、「条件付き」な ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。