JPX「清田CEO」はデクノボウ

万死に値する不祥事の負い目から言うべきことが言えない御仁に「証券売買の元締め」は無理だ。

2019年7月号 DEEP

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「資本市場の守護神」といえば、証券取引所である。だが、今、その威厳も品格も地に堕ちつつある。その元凶として名指しされるのは、東証、大証を傘下に置く、持ち株会社の日本取引所グループ(JPX)の総帥、清田瞭(あきら)氏にほかならない。清田氏が大和証券グループ本社の会長から東京証券取引所社長に転じたのは2013年のこと。2年後にJPXの最高経営責任者(CEO)に就任したが、この間、実績と呼べるものはゼロに近い。その御仁に、耳を疑う不祥事が発覚したのは、昨年の秋も深まった11月だった。証券売買の元締めの清田が、JPXの社内規則で禁じられている東証上場のインフラファンド2銘柄に約1億5千万円を投じ、2千万円の利益を上げていたのだ。「市場のプロとしてあり得ない」「第三者を入れて調査させるべき」と非難囂々だったが、JPXの監視委員会は「今回の内規違反は故意ではなく過失」と認定 ………

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