50億円カモられた「HIS澤田」の痴態

澤田は被害者とはいえ、公私混同でハウステンボスのカネに手を付けたとなれば法的責任を問われかねない。

2019年7月号 DEEP [「欲ボケ」の代償]

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本誌2019年3月号で報じた澤田秀雄氏による不可解なエイチ・アイ・エス(HIS)株担保差し入れ問題――。リクルート株取引を騙る詐欺に巻き込まれ50億円ものカネが闇に溶けてしまったことが背景とされる。このほど入手した関係者作成の詳細なメモなどにより、その生々しい情況が浮かび上がってきた。昨年2月5日、東京プリンスホテルの喫茶ラウンジに4人の男が集まった。香港を拠点に金取引業を手掛けるI氏がこの日、初めて会ったのは都内で金融コンサルティング会社を経営するH氏だった。仲介したのはI氏の古くからの知人と、その縁で2年ほど前に面識を得ていた名古屋在住の男で、2人もその場に同席していた。「財務省とのミーティングを毎週水曜に霞が関で行っている」H氏がそう言ってI氏に持ち掛けたのが、問題のリクルート株取引だ。財務省が秘密裏に保管する大量のリクルート株を1株1650円で購入し、野 ………

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