欧州に「イタリア型」右傾化危機

欧州議会選挙は、誰も勝てなかったことで、右派が舵取りして全体を制御する素地が完成。

2019年7月号 GLOBAL

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欧州議会選挙で勝ったのは誰? 単純な質問だが、答えは簡単ではない。5月下旬にEU(欧州連合)で実施された選挙(定数751)では多極化が生じ、単独で過半数を確保した会派は無かったため、多くの会派が勝利宣言をすることになった。例えば、欧州中のリベラル派は、ドイツの環境保護政党「緑の党」がドイツ国内で第2党に躍進したのを受け、“予想外の勝利”を収めたと宣言した。しかし、選挙結果を分析してみると違う構図が見えてくる。緑の党を含む主要左派3会派の議席合計は、前回欧州議会選挙が行われた2014年の290から258へと、11%も減った。保守・社会民主の中道勢力、欧州人民党(EPP中道右派)と欧州社会・進歩連盟(S&D中道左派)も議会内の第1、第2会派の座を維持したため、勝利を宣言した。だが、EPPは14年の217から179まで議席を減らし、S&Dの議席も186から153まで減少した。

「25%」あれば制御可能

もし右派ポ ………

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