「リゾートマンション」再生に光

所有者らの地道な取り組みにより、新潟のスキー場近くの物件で、管理費の滞納一掃や解体に成功する事例が出始めた。

2019年7月号 LIFE [「幽霊屋敷」回避法]

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売るに売れない「負動産」を象徴するリゾートマンションで、再生に向けた取り組みが実を結び始めた。「投げ売り状態」の新潟県湯沢町で、滞納を整理したり、廃墟にならないよう取り壊したりといった供給過剰を是正する気の長い取り組みだ。バブル期のスキーブームは去り、湯沢のマンションを買った人たちも高齢化した。管理費や固定資産税を払わずに放置する人は多い。「空き家問題」が一歩先に、集中的に起きた地域といえる。その取り組みと課題は他地域でも参考になるだろう。苗場スキー場に近い「朝日プラザ・シェスタ苗場」も、そんなマンションの一つだった。バブル真っ盛りの1990年、全国でマンション建設やリゾート開発などを手がけていた大阪の朝日住建が建てた。後に、不良債権問題の象徴になる「住宅金融専門会社」(住専)の大口借り手の一社として全国に知られた建設会社だ。シェスタ苗場の ………

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