店はたたむが「のれん」たたまぬトリドールHD

「丸亀製麺」などの持ち株会社。店舗の固定資産を減損するも、より資産性の薄い「のれん」を減損しない、都合の良さ。

2019年7月号 BUSINESS

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令和の大連休のほとぼりが冷めた2019年5月14日、トリドールホールディングス(証券番号3397)が19年3月期の決算単信を公表した。トリドールの19年3月期の連結決算は、連結売上収益が1450億円で対前年比24・5%の増収となったものの、連結当期利益は2億円にとどまり、前年同期比95・3%の減益となった(表1)。会社側説明では、この大幅な減益は、トリドールの国内及び海外の店舗固定資産等について国際会計基準に基づき減損テストを実施した結果、想定されていた収益が見込まれなくなったため、36億円の減損損失を計上したためとしている。証券市場はこれをサプライズと捉え、翌5月15日、トリドールの株価は470円安の1869円で引けた。対前日比20・9%の暴落となる。

株主資本超える「無形資産とのれん」

会社は、「とりどーる」ブランドによる焼き鳥チェーン15店、「丸亀製麺」ブランドによるセルフうどんチェーン817店、「豚屋とん一」ブラ ………

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