大阪カジノ「一人年6万」ぼる計画

業者に地下鉄延伸の負担をさせても客にツケが回るだけ。訪日客でなく地元民から巻き上げたカネは「行って来い」。

2019年7月号 BUSINESS [誕生「ばくち打ちの街」]

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5月15日、2025年万博開催地の大阪市「夢洲」のすぐ隣にある咲洲のイベント会場は、国内外の来場者7千人の熱気に包まれた。この日と翌16日に開かれたのは「関西統合型リゾート(IR)産業展」。海外カジノ大手ら多数の企業が展示会で日本へのIR進出をこぞってアピール。ビッグイベントとあって関西経済連合会など大阪の経済団体やゼネコンやホテル、飲食業界幹部らが講演に耳を傾けた。あるカジノ企業の担当者は「これまでで国内最高のIRイベント。万博開催が決まり、IR誘致も確実な大阪だからこそ、これだけ人が集まった」と胸を張った。大阪へのIR誘致は、まだ正式に決まったわけではない。だが、IR関係者の間で「大阪が国内IR誘致一番乗り」であることを疑う声はほとんどない。万博開催決定に続き、4月の大阪府知事、市長選で維新候補がそろって圧勝したことで同じ夢洲でのIR誘致にいっそうのはずみが ………

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