公共工事支援のカネ集め詐欺で金融庁が処分。糸を手繰ると「増資マフィア」経由で沖縄浮上。
2019年6月号 DEEP
ネットで投資家を勧誘、企業に融資、投資家には配当を約束するソーシャルレンディング(ソシャレ)が、運営会社の杜撰な運用が祟って壊滅状態である。業界最大手のmaneoマーケットを始めとして金融庁の行政処分が相次ぎ、信頼を完全に失って1500億円の市場規模のソシャレ業界全体が、解体的出直しを迫られている。なかでも3月8日、最も重い金融商品取引業の登録取消処分を受けたのが、東京都港区に本社を置くエーアイトラストである。「ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をする行為」という処分理由には、〈各JV(合弁企業)から元請負会社を経由して、本借入人Aが工事発注を受けた事実はない〉と驚愕の事実が明かされている。資金の流れは、投資家→エーアイトラスト→借入人Aとなっている。工事業者のAは、元請負会社Bから工事を受注。それはゼネコンJVが建設中の「新東名高速道路高取山トンネル西 ………
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