検察「茨の道」オマーン・ルート

販売代理店のオーナーの証言なしで、販売促進費名目で送金した1500万ドルの「背任性」を立証できるのだろうか。

2019年6月号 DEEP [剣ケ峯の特捜部]

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日産自動車オマーン・ルートにおけるカルロス・ゴーン元会長に対する容疑は、2015年12月から18年7月までの2年8カ月において、日産子会社の「中東日産」からオマーン財閥系販売代理店のスヘイル・バウワン・オートモービルズ(SBA)に販売促進費などの名目で1500万ドルを送金し、このうち約500万ドルをゴーン元会長が実質的に保有する預金口座に還流させ、日産自動車に約5億6300万円(500万ドルの円貨換算額)の損害を与えた疑いである。SBAの経営者スヘイル・バウワン氏はゴーン元会長の知人であり、40社超の企業を擁する「スヘイル・バウワン・グループ」の創業者である。日産からSBAに渡った資金は総額で約35億円に上り、このうち相当額がレバノンにある投資会社「グッド・フェイス・インベストメンツ」(GFI)名義の預金口座に流れていたという。GFIの経営者はSBA幹部のインド人であるが、レバノンは ………

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