「消費増税延期」財界は反対だが「下駄の雪」

財界人はいざ安倍首相が延期に舵を切った場合、逆らえるのだろうか。

2019年6月号 BUSINESS

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日本商工会議所の三村明夫会頭(78)は、よほどはらわたが煮えくりかえったのだろう。「信じられない」「理解できない」という言葉を繰り返し、最後は「若干の景気変動で云々することは間違いだ。必ず上げるものだと思っている」といらだちを隠さずに言ってのけた。4月18日、自民党の萩生田光一幹事長代行は今年10月に予定されている消費税の増税について、6月の日銀短観の内容によっては延期となる見方を示した。そのニュースが流れるや、憤りを見せたのだ。その後、萩生田氏は「個人の考え」と弁明したが、三村氏以外の財界人も一斉に不快感を示した。関係者によると、4月19日夜、記者団に囲まれた経団連の中西宏明会長(73)は、萩生田発言について「決まっていること」とだけ話し、まともに相手にしなかったという。経済3団体はそろって消費税率の引き上げに熱心だ。もっとも強硬なのが、4月26日で ………

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