五輪招致委の「預金通帳」全解剖

3322行に上る入出金記録には、華やかなプレゼンの陰で繰り広げられた「裏の活動」の痕跡が刻印されていた。

2019年5月号 DEEP [すべてを白日の下に!]

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マドリード、イスタンブールに負けまいと、開催地決定までのわずか3カ月間に集中的に行われた巨額の海外送金。招致活動の記録に一切名前が出てこない個人への合計3200万円に上る振り込み。『FACTA』が独自に確認した「東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会(以下招致委)」の銀行預金の入出金記録は、滝川クリステル氏の「オ・モ・テ・ナ・シ」のプレゼンに代表されるきらびやかなPRの陰で展開された、「ステルス部隊」の活動をしっかり刻印していた。本誌が調べたのは、招致委がみずほ銀行東京中央支店東京都庁出張所に開設した普通預金の入出金記録だ。2011年10月19日の新規契約から、解約された14年7月15日までの全3322の記録を分析し、海外送金の実態や、個人や企業・団体にいつ、いくらの支払いが行われたかなどを調べた。入金・出金の総額はそれぞれ78億9701万6617円だった。『2020年 ………

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