地方創生「会議ラッシュ」に官僚悲鳴

意気盛んな片山大臣に翻弄される創生本部。百家争鳴の「ローカル・アベノミクス」。

2019年5月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

安倍晋三首相が「全国津々浦々にアベノミクスの風を行き渡らせる」と地方創生を誓って約7年。統一地方選と参議院選挙が重なる亥年選挙はローカル・アベノミクスが問われる。しかし、テコ入れを図る構想や会議が乱立するばかりで、空回りから抜け出せない。「中枢中核都市の機能強化に係るハンズオン支援について」――。東京一極集中の是正と魅力ある地方作りを目指す「まち・ひと・しごと創生本部」が3月末、こんな資料を発表した。片山さつき地方創生相が陣頭指揮してまとめたものだ。その支援策とは、①近未来技術の社会実装の推進②地域中核企業等の成長の促進③国際競争力の強化を図る都市再生の推進④住宅団地の再生――の4点。全国から募集して参院選の7月前後に選定し、重点的に支援する方針という。片山氏は「地方創生は次のステージに」と述べ、手厚いハンズオン支援を目玉事業と位置付ける。安倍政権 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。