井上ダイキンの「動脈硬化」

四半世紀も君臨する「終身天皇」の弊害が顕著に。「皇太子」も出世、増えるアンタッチャブル。

2019年5月号 BUSINESS

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ダイキン工業の勢いが止まらない。中国経済の減速で日本の製造業に暗雲が漂う中、2019年3月期の連結業績も主力の空調部門が堅調なうえ、自動車・半導体業界向けのフッ素樹脂やゴムの需要が増加し、営業利益は6期連続で最高益を更新。とはいえ、1994年の社長就任以来四半世紀もトップに君臨する「終身天皇」、井上礼之(84)のワンマン経営への懸念は募るばかり。看板商品のエアコンを巡る“リコール(回収・無償修理)隠し”の内部告発も出るなど、社内の風通しの悪さが深刻化している気配だ。

やり過ぎの「おもてなし」

3月5日夜、那覇市内のホテルで開かれた女子プロゴルフ「ダイキンオーキッド」前夜祭。主催者を代表し挨拶に立った井上は「今年の成績はオリンピック選手を選ぶデータになる。プロの皆さん、頑張ってください」と激励。県知事の玉城デニー(59)も駆けつけ、「ゴルフファンに感動を与える戦いを繰り広げて欲し ………

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